- 鉄道会社の面接って、何を聞かれるんだろう?
- どんな答えを用意しておけばいいの?
- 鉄道好きをアピールしたほうがいいのかな?それとも逆効果?
面接の日が近づくと、そんな不安が大きくなりますよね。
この記事では、現役運転士のフェニオが、鉄道会社の面接試験でよく聞かれる質問10選と、事前に考えておくべき回答のコツを解説します。
この中にはフェニオが採用面接で実際に聞かれた質問(★マーク付き)も含まれています。新卒の学生さんにも、転職で鉄道会社を目指す社会人の方にも使える内容なので、面接前の準備に役立ててください。
フェニオ面接は『準備した人』が勝つ試験だよ。聞かれることは意外と定番なんだ
先に結論:面接官が見ているのは「知識」ではなく「人柄」
具体的な質問に入る前に、いちばん大事なことをお伝えします。
鉄道会社の仕事内容は、すべて入社後に研修などで教えてもらえるため、採用の段階で特別なスキルは必要ありません。
だからこそ、鉄道会社の採用試験では「面接」が最も重要視されています。
では、面接で何を見られているのか。鉄道の知識量ではありません。
- 安全を任せられる誠実さ・責任感があるか
- お客様や仲間ときちんとコミュニケーションが取れるか
- 長く働き続けてくれそうか
この3つです。
知識やスキルは入社後にいくらでも身につきます。だから面接では「知識の披露」ではなく、「この人と一緒に働きたい」と思ってもらうことを目指しましょう。
この視点を持って、10個の質問を見ていきます。
鉄道会社の面接で聞かれること10選


まずは全体像です。10個の質問は、大きく「志望度を確かめる質問」「働く覚悟を確かめる質問」「人柄を確かめる質問」の3タイプに分かれます。
①志望動機を教えてください ★
フェニオが実際に聞かれた質問です。しかも、こんな深掘り付きでした。



『エントリーシートに書かれていること以外に志望動機はありますか?』
面接官は、エントリーシートを読んだうえで質問しています。
書類に書いた志望動機を話すだけでは「準備してきた文章を読んでいるだけ」と見られてしまいます。
- ✅志望動機は2つ以上用意しておく(書類に書いた本命+話せる予備)
- ✅自分の体験に基づくエピソードを添える
- ❌書類と一言一句同じ内容を暗唱する



フェニオは志望動機をいくつかのパターンで用意していたから、『エントリーシート以外で』と聞かれて少し驚いたけど、冷静に対応できたよ。準備が自分を救ってくれた瞬間だった
面接では、このように答えた内容をさらに「深掘り」されるのが当たり前です。深掘りへの備え方は、後半の「事前に考えておくべきこと」で詳しく解説します。
②数ある鉄道会社の中で、なぜ当社なのですか ★
フェニオが実際に聞かれた質問です。
「鉄道業界で働きたい」だけでは、この質問に答えられません。
🔶フェニオはこう答えました
「祖母と一緒にこの会社の路線を利用していたとき、駅で祖母の具合が悪くなり、駅員の方にとても親切に対応していただきました。その恩返しがしたくて、この会社を志望しました」
このように、その会社との個人的な接点をエピソードで語れると、答えに一気に説得力が出ます。
- ✅その会社の路線・エリアと自分の接点(利用経験・地元・思い出)
- ✅社員の対応など、自分が実際に体験した「その会社らしさ」
- ✅その会社が力を入れている事業やサービスへの共感
- ❌深掘りされたら答えに詰まるような、その場しのぎの作り話(エピソードは自分の実体験から掘り起こすのが基本です)
会社の公式サイトで、事業内容や会社の目指す方向性を確認しておくと、さらに説得力が増します。
③この会社に入って何がしたいですか ★
フェニオが実際に聞かれた質問です。
入社後の姿を具体的にイメージできているかが見られています。
🔶フェニオはこう答えました
「まずは、鉄道を利用するお客様が最初に利用される『駅』において、会社の顔としてお客様に信頼される存在になりたいです」
この回答のポイントは、「まずは駅から」という現実的なステップを踏まえていることです。いきなり「運転士になりたい」ではなく、入社後の流れを理解したうえで、最初の仕事である駅員としての目標を語っています。
- ✅やりたい仕事を具体的に言えるようにする(駅員として○○したい、将来は運転士として○○したい等)
- ✅そのために今何を頑張っているかもセットで話せると強い
- ❌「何でもやります」だけで終わる(意欲は伝わるが具体性がない)



『運転士になりたい』と伝えるなら、駅員・車掌の仕事もしっかり調べておこう。運転士はその先にある仕事だからね
多くの鉄道会社では駅員→車掌→運転士とステップアップしていきます。その流れは「5ステップの記事」で確認できます。
④鉄道は好きですか ★
フェニオが実際に聞かれた質問です。そして、この質問には有名な「罠」があります。
鉄道好きを熱く語りすぎると、逆効果になることがあるのです。
🔶フェニオはこう答えました
「鉄道を利用して旅をすることが好きです。その中で、安全で快適なサービスを提供し続けてくれる鉄道の仕事に魅力とやりがいを感じ、自分も鉄道の仕事がしたいと思うようになりました」
利用者としての「好き」から入り、働く側への憧れとやりがいにつなげる。この流れなら、鉄道好きを素直に伝えつつ、仕事への責任感もアピールできます。
逆に、やってはいけないのはこちらです。
- ❌車両形式や設備の知識を延々と披露する(マニア視点)
- ❌「好きな鉄道に毎日関われるから」だけで終わる(お客様目線がない)
- ✅「好き」は素直に伝えてOK。ただし「好きだから、お客様に安全で快適に利用してほしい」と貢献につなげる
- ✅鉄道が好きでなくても大丈夫。「社会を支える仕事がしたい」など自分なりの軸があればOK
面接官が知りたいのは「ファンかどうか」ではなく、「好き」を仕事の責任感に変えられるかです。



鉄道好きの同僚もたくさんいるけど、みんな面接では『お客様のために』を軸に話していたよ。知識自慢は要注意!
⑤転勤(異動)はありますが、大丈夫ですか ★
フェニオが実際に聞かれた質問です。
鉄道会社は駅や乗務区など勤務地がたくさんあり、異動や転勤は普通にあります。
この質問の意図はシンプルで、「入社後のミスマッチで辞めてしまわないか」の確認です。
迷いなく答えられたのは、事前に勤務エリアを調べて納得していたからです。
- ✅事前に勤務エリアの範囲を調べて、納得したうえで「大丈夫です」と答える
- ✅家庭の事情などがある場合は、正直に相談する(隠して入社後に困る方がつらい)
- ❌よく考えずに「大丈夫です」と即答して、入社後に後悔する
⑥他に受けている会社はありますか?当社は第一志望ですか ★
フェニオが実際に聞かれた質問です。
答えにくい質問の代表ですが、意図は「内定を出したら来てくれるか」の確認です。
🔶フェニオはこう答えました
- ✅他社を受けていること自体は正直に伝えてOK(就活・転職では当たり前のこと)
- ✅ただし「業界や職種に一貫性がある」ことを見せる(例:鉄道・交通インフラ中心に受けています)
- ✅志望順位は前向きに伝える
- ❌ウソをつく(深掘りされると答えに詰まり、かえって信頼を失う)
⑦泊まり勤務や不規則な勤務がありますが、大丈夫ですか
駅員・車掌・運転士などの現場の仕事は、泊まり勤務や早朝・深夜勤務がある交替制勤務です。
体力面・生活面でやっていけるかは、面接官が必ず気にするポイントです。
- ✅勤務形態を事前に調べて理解していることを伝える
- ✅生活リズムの管理や体調管理で心がけていることを話せると強い
- ✅運動経験・アルバイトでの早朝勤務経験などがあれば具体例として使える
⑧学生時代(これまでの仕事)で頑張ったことは何ですか
新卒なら「ガクチカ」、転職なら「前職での実績・工夫」が聞かれます。
ここで大事なのは、結果のすごさよりも取り組み方や過程です。
- ✅続けたこと・コツコツ積み重ねたことは鉄道の仕事と相性が良いアピール
- ✅チームで協力した経験(鉄道は多くの仲間と連携する仕事)
- ✅結論→理由→エピソードの順で簡潔に
⑨困難だったこと・失敗した経験と、どう乗り越えたか
鉄道の現場では、ダイヤの乱れやトラブルなど「想定外」への対応力が求められます。
失敗や困難の経験を通じて、ストレスへの向き合い方・立ち直り方を見られています。
- ✅失敗そのものより「そこから何を学び、どう行動を変えたか」を中心に
- ✅感情的にならず、冷静に振り返れていること自体が好印象
- ❌「失敗したことはありません」(自己分析不足と見られます)
⑩10年後、どんな社員になっていたいですか
キャリアプランを描けているかの確認です。
鉄道会社はステップアップの道筋がはっきりしている業界なので、答えやすい質問でもあります。
- ✅現場の仕事を極める道(例:運転士として後輩を指導できる存在に)
- ✅視野を広げる道(例:現場経験を活かして安全管理や教育に携わりたい)
- ✅どちらでもOK。「長く働き続ける前提」が伝わることが大事
番外編:「最後に何か質問はありますか?」(逆質問)
面接の最後にほぼ必ず聞かれます。
「特にありません」はもったいないので、2〜3個用意しておきましょう。
- ✅「入社までに勉強しておくべきことはありますか」(意欲が伝わる)
- ✅「現場で活躍している方に共通することはありますか」
- ❌給料・休日など待遇の質問ばかりする(気になるのは当然ですが、逆質問の場では控えめに)
10個で終わらせない:質問のパターンをどんどん増やそう


ここまで紹介した10個の質問は、あくまで「よく聞かれる代表例」です。
この10個以外にも「聞かれそうなこと」をどんどんイメージして、自分なりの答えを考えておきましょう。
いろんなパターンの答えを用意しておくと、想定外の質問が来たときにも、用意しておいた答えを応用して対応できるようになります。
「まったく準備していない質問」と「用意した答えを少しアレンジすれば答えられる質問」では、本番での余裕がまるで違います。



家族や友人、就職・転職エージェントも活用して、誰よりも練習することが大切だよ。練習した量は、そのまま本番の自信になる!
面接の前に、事前に考えておくべきこと6つ
質問ごとの対策と合わせて、面接前にやっておきたい準備をまとめます。
🔶①「なぜ鉄道か」「なぜこの会社か」「入って何をしたいか」を自分の言葉で書き出す
この3つは形を変えて必ず聞かれます。書類の文章とは別に、話し言葉で説明できるように整理しておきましょう。
🔶②深掘りされそうなところを洗い出して「深掘り対策」をつくる
面接では、あなたの答えに対して必ず「深掘り」の質問が返ってきます。「それはなぜ?」「具体的には?」「他にはありますか?」という具合です。
準備段階で、自分の回答を見直して深掘りされそうなところを洗い出し、「ここを深掘りされたらこう答える」という一段深い準備をしておきましょう。
フェニオが「エントリーシート以外の志望動機」という不意打ちにも冷静に答えられたのは、この準備をしていたからです。
🔶③会社のことを調べる
路線・エリア・主要な事業・会社の目指す方向性。公式サイトと採用ページを読み込むだけでも、答えの具体性が大きく変わります。実際にその会社の路線に乗ってみるのもおすすめです。
🔶④勤務形態と仕事内容を理解しておく
泊まり勤務・交替制勤務、駅員→車掌→運転士というステップ。「調べたうえで志望しています」と言えることが、そのまま志望度の証明になります。
🔶⑤声に出して練習する(模擬面接)
頭の中で考えるのと、声に出して話すのは全然違います。家族や友人に面接官役を頼むか、就職・転職エージェントの無料の模擬面接を活用しましょう。プロから客観的なフィードバックがもらえます。
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🔶⑥面接以外の試験対策も忘れずに
鉄道会社の採用試験には、面接のほかに適性検査(クレペリン検査など)があるのが特徴です。対策は「運転適性検査の対策記事」で詳しく解説しています。視力などの身体条件が気になる方は「電車の運転士になれる条件の記事」もどうぞ。



面接の練習をした回数だけ、本番で落ち着いて話せるようになるよ。準備は裏切らない!
まとめ


最後に、この記事の内容をまとめます。
- 面接官が見ているのは知識ではなく人柄:誠実さ・コミュニケーション力・長く働けるか
- 頻出質問10選:志望動機(深掘りあり)・なぜ当社か・入って何をしたいか・鉄道は好きか・転勤OKか・他社状況・泊まり勤務・頑張ったこと・困難の乗り越え方・10年後の姿
- 「鉄道は好きか」には罠がある:マニア視点ではなく、お客様への貢献につなげる
- 事前準備6つ:3大質問の整理・深掘り対策・企業研究・勤務形態の理解・声に出す練習・適性検査対策
- 10個で終わらせない:聞かれそうな質問をどんどんイメージしてパターンを増やし、家族・友人・エージェントを活用して誰よりも練習する
面接で聞かれることは、実は驚くほど定番です。
つまり、準備した人から順に受かっていく試験だということです。
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