【切符の疑問】
JRの定期券は途中まで使っても払い戻せるの？

コロナ禍でリモートワークや休業などで定期券の有効期限がまだ残っているのにもう電車に乗ることがなくなってしまった方も多いのではないでしょうか。

定期券を払い戻すことはあまりないので

など不安に感じる方もいると思います。

定期券の窓口業務の経験もあるフェニ夫が、初めて払い戻しを行う人にもわかりやすく解説していきます。

定期券が払い戻せる条件

定期券の払い戻しの条件は原則

に払い戻しが可能となっています

払い戻しの計算方法

上の定期券を例に定期券の払い戻しの計算方法を紹介していきます。

払い戻しの計算方法は主に

の３つのパターンがありますので、それぞれ実際に払い戻し金額がいくらになるのか実際に計算しながら解説していきます。

有効期間開始前

この定期券は2020年の12月27日に購入し、2021年の1月1日から有効開始日になっています。

そのためこの定期券の有効期間前とは

12月27日〜12月31日

となります。

12月31日までに払い戻せば有効期間開始前になるので、払い戻しの計算方法は

となっていますので

67,460円が払い戻される金額になります。

有効開始後７日以内

定期券の払い戻しは原則

有効期間が1ヶ月以上残っている場合

とされていますが、1ヶ月用の定期券であっても有効開始後7日以内であれば払い戻しができます。

例として1月3日（有効開始後３日目）に払い戻す場合の計算方法は

となっています。

名古屋〜岐阜の普通片道運賃は470円ですので、1日で往復940円分が差し引かれていきます。今回は3日目で払い戻すので

64,640円が払い戻される金額になります。

有効開始後８日以降から

有効期間が1ヶ月の定期券では有効開始後8日目以降（今回の例だと1月8日以降）は払い戻しはできなくなります。

3ヶ月定期券や６ヵ月定期券で有効期間の残りが1ヶ月以上ある場合は払い戻しができます。

この場合は1ヶ月単位で払い戻しの計算をしていきます。

例として上の図の定期券を4月15日に払い戻すとして計算します。

定期券の有効期間は6月31日までなので、残りはおおよそ2ヶ月半あるので、払い戻しの対象になります。

この例の場合の計算方法は

となっています。

今回は4ヶ月使用したとみなされるので、発売金額から3ヶ月分の定期代金（38,810円）と1ヶ月分の定期代金（13,620円）の合計4ヶ月分（52,430円）の定期代金と手数料を差し引いた金額が払い戻し金額となります。

15,030円が払い戻し金額となります。

払い戻し時の注意点

公的証明書が必要

定期券の払い戻しは場合によっては高額な払い戻し金額になるため、本人確認のための公的証明書（免許証やマイナンバーカードなど）が必要です。

定期券には使用者の名前が記載されているので、本人確認をした上で払い戻しを行います。

他人に譲ったり、転売は禁止

もし定期券の有効期間が1ヶ月を切ってしまって、払い戻しができなくなったとしても

といった行為は絶対にやめましょう。

定期券には

が記載されています。

他人の定期券を使用することは例え家族であっても禁止されているので、万が一見つかった場合は不正乗車とみなされ増し運賃を請求されます。

しかも定期券の場合は特に高額な増し運賃が請求される可能性があるので、絶対に他人に貸したり、転売するのはやめましょう。

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まとめ

でしたね！

駅の改札や窓口に行けば簡単に払い戻しはできますが

そんな心配がある方は一度自分で計算してから払い戻しに行くのがいいと思います。